今回の作品『わが町』に合唱隊として共演していただくことになりました「グラデボーレ」と「パッソ・ア・パッソ」の合唱指導をされている保々悦子さん、ピアニストの平賀亮子さんに、お聞きしました。(以下敬称略)
聞き手は燦SANのうっちーです。
うっちー:
グラデボーレ と パッソ・ア・パッソ は、それぞれどんな合唱団ですか?
保々:
グラデボーレは創立23年になる合唱団です。みんなで楽しく歌って行きたいという思いから「楽しく」を意味するイタリア語を団名にしています。市民音楽祭をはじめ、市民プラザ音楽祭、市民ホールコンサート、福祉施設訪問などに参加しています。
そして「一歩ずつ」という意味の団名を持つパッソ・ア・パッソは、焦らずのんびり一歩ずつ前進して行ければ良いかなみたいな感じやってます。活動内容はグラデボーレと同じようですね。
コンサートでは、「聴いて楽しい見て楽しいコンサート」をモットーに会場と一体になれることを目指しています。そのため団員の皆さんには、私の感覚で色々なことをやってもらっちゃうんですが、みんな「No」を言わない(笑)! グラデボーレもパッソ・ア・パッソも皆さん、やれと言われればどんな格好も演技もしちゃうし、ノリが良いいんですよ。
うっちー:
そもそも、お二人が「No」を言いませんものね(笑)
保々、平賀:
ほんとにねー(笑)
うっちー:
ではここで、お二人のことを他己紹介いただけますか?
保々:
平賀さんは、合唱団が創立されたときからのピアニストで、温かく穏やかな方です。沢山のピアノ経歴をお持ちで、私よりも音楽のことにも長けていらっしゃるし、色んな場所で活動もされていているにもかかわらず、絶対に出しゃばらず、私を常に立ててくださるんです。また相談事にも快く乗ってくださるし、私にとっては全て支えてもらっているパートナーですね。
平賀:
私は所詮ピアニストなので歌のことは聴いてはわかっているのですが、細かい指導とかができなくて困っているところにまるで女神のように現れたのが保々さんでした。私は、もう会った瞬間から女神様!付いて行きます!と思いました。色んな引き出しをお持でして、あの手この手で団員さんの良いところを引っ張り出そうとしているその姿が、そのお人柄を物語っております。
うっちー:
はい、ありがとうございました。
ところで実際に劇団燦SANの芝居作りに参加してみてのご感想は?
保々:
ほんとに演劇ってすごいなって思いました。ただ台詞を覚えて喋るだけではなく、その背景のところまでお一人お一人が深く考えていらっしゃる。そして、そのお芝居に向かう気持ちがすごいなと。受け身で演出付けてくださいというのではなく、熱心に学んで、しっかり下調べしてお稽古に臨んでいるのがすごいな思いました。私たちの団もそんなふうに取り組みたいと思っています。
うっちー:
いやぁ、恥ずかしい。
演出から、もっと自分でプランをもってきなさいとしかられていますよ。
音楽家の方からみる『わが町』はどんな作品でしょうか?
平賀:
すごく素敵な音楽が付いていて、歌詞で伝える部分も沢山あって、一体感があるんですけれど、持っている曲の力を出し切ることの難しさがあると思います。
うっちー:
私達と同世代であるにもかかわらず、いつも精力的に活動されている合唱団の方々の様子に感動しているのですが、皆さんを支えているものは何ですか?
保々:
なんだろう?
歌が好きというのは基本にありますが、いくつになっても上手になりたいと思っていらっしゃるってことでしょうかね。これは、すごいなと思います。
それと人生色々あるじゃないですか、親の介護とかね。それらを乗り切るために歌を続けるという人も居ますし、また日常から離れた実感を味わえる楽しさというのもあるのかなと思いますね。
うっちー:
なるほど、そういうことですね。
さて、燦SANに望むことは?
保々
平賀:
そんな~望むなんて~(笑)
保々:
歌の世界とはまた違う世界を味あわせてもらえること、体験させてもらえることに感謝しております。
うっちー:
こちらこそ、ありがとうございます。
これをきっかけに末永くお付き合いいただきたいと思います。
いつのまにかもう3月、本番まであと少し。
そろそろ poco a poco accel. という掛け声が聞こえてきそうです ^^;(編集人)