■世代間交流演劇 『裸電球に一番近い夏』

2016年7月28日

作 :古川健

演出:加納朋之(文学座)

制作:佐藤尚子(青年劇場)

 


■公演プログラム

 

演出 加納朋之(文学座)

 

今回のシニア劇団「燦」の稽古場は、いつもとまったく雰囲気が違う。

それは、出会う事がなかったであろう高校生とシニア劇団のメンバーが、演劇を通して出会ったからである。

最初はお互いに緊張していて、高校生とシニアの間にはかなりの距離感があった。それが、一緒にシアターゲームや芝居の稽古をしていくうちに、その距離はどんどん短くなっていった。お互いに影響を与えながら「裸電球に一番近い夏」という作品を良い舞台にするために、世代を超えて必死に稽古をしている姿をみていると、なんだかうれしくなってくる。あらためて演劇の持っている力を感じる。

今までとは全く違う「燦」の舞台をどうぞお楽しみに!

 

制作 佐藤尚子(青年劇場)

 

足利は、次々とおもしろいことを考えつく。市民プラザ付属のシニア劇団を立ち上げ、今回は高校生を巻き込んで芝居を作るという企画だ。

「裸電球に一番近い夏」は終戦の日に幕が下がります。「戦争」という、人間の理想や理性と真逆なものに巻き込まれた人々に思いをはせ、稽古をかさねています。高校生にとって「戦争」はとても遠いものかもしれません。経験のない私たちにとっても。この舞台に生きてみて何かをつかめれば・・観客の皆様と一緒に何かを感じられれば・・と願っています。公演を支えて下さった皆様に感謝いたします。

 

足利市民プラザ付属シニア劇団「燦SAN」代表 髙久保勲

 

本日は、世代間交流演劇「裸電球に一番近い夏」の公演にご来場いただき、ありがとうございます。今回は高校生とシニア世代が化学反応を起こして異次元の舞台に挑戦いたします。太平洋戦争末期、戦意高揚のため地方を回る移動劇団と村人の交流の話です。無辜(むこ)の民を否応もなく巻き込んでいく戦争の不条理を描いた作品です。演出としてご指導いただいた加納さん・制作の青年劇場の佐藤さんには改めて感謝申し上げます。

さあ、いよいよ開幕のベルが鳴りました。どうぞ、最後までごゆっくりご鑑賞ください。